和鏡 古鏡 双鸞八花鏡 唐時代 奈良時代〜平安時代初期

縦約138ミリ✕横約138ミリ。厚さ約３ミリ。重さ約368ｇ。 八世紀の唐からの舶載鏡です。左右に鸞（らん）という中国の神話や伝説に登場する鳥を配しています。鳳凰と並んで吉祥や幸福を招く瑞鳥です。 中国の影響を色濃く受けた八花鏡は、奈良時代に日本各地で発掘されています。当時の文化先進国の唐の舶載品を日本の公家達は競って買い求めました。 のちに日本の和鏡の双鶴や双鳥の萌芽が、二羽の鸞に見てとれます。唐鏡から和鏡への移行期にあたる、歴史的にも重要な鏡です。 時代比定のご参考にラストの２カットに資料写真をアップしました（『東京国立博物館図版目録　東洋古鏡篇　2019』）。